「アルハンブラの思い出」
                       フランシスコ・タレガ 1896年作曲

   アルハンブラ宮殿はヨーロッパにおけるイスラム教徒の最後の砦でした。
   13世紀中頃から2世紀半にわたって繁栄していました。
   1492年グラナダ陥落から400年後タレガがそこを訪れた時の印象を曲に
   綴ったものです。全体として美しいトレモロが印象的で哀愁を帯びた曲です。
   後半は長調に転調して当時の繁栄を表しています。

     
           <グラナダ市南東の丘にそびえるアルハンブラ宮殿>

         演奏 みかさの森音楽スタジオ店長
                           (ご試聴下さい)
   これから、「アルハンブラの思い出」の弾き方を説明いたします。
   この曲を弾くには、まず”トレモロ奏法”という特殊な右手の奏法を習得する
   必要があります、トレモロとは音楽では同じ音を繰り返すという意味です。
   右手の力を抜いて手全体が丸くなるようにして、親指で5弦を弾いて、2弦を
   薬指、中指、人差し指、と順番に続けて弾きます。
   その際、2弦を弾いた指が3絃に当たらないように気をつけて下さい。

   4つの音が均等になるまで繰り返しゆっくり弾いて下さい。

     それでは指を動かす練習をしましょう、順番に弾いて下さい。
   
          ★ 親指が変わるだけです★
        <親指5弦、薬指2弦、中指、2弦、人差し指2弦>

                
       <親指4弦、薬指2弦、中指、2弦、人差し指2弦>
                    
        <親指3弦、薬指2弦、中指、2弦、人差し指2弦>
                    
        <親指4弦、薬指2弦、中指、2弦、人差し指2弦>
                    
        <親指3弦、薬指2弦、中指、2弦、人差し指2弦>
                    
        <親指4弦、薬指2弦、中指、2弦、人差し指2弦>

           最上に戻って何度も繰り返す

  均等になるまでゆっくり繰り返し弾いて下さい。薬指、中指、人差し指、と
  続く音がメロディラインとなります。
  楽譜は市販のものがたくさんでていますが、運指はさまざまです。
  メロディが途切れないように工夫されているものを参考にして下さい。
     

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